Country Report -AFRICA- 2004 October
-Africa Second Half-
『Zambia』 > 『Malawi』 > 『Tanzania』 >『Kenya』
-アフリカ紀行後半編-
『ザンビア』 > 『マラウィ』 > 『タンザニア』 >『ケニア』

■ African journey, the second half(Zambia > Malawi > Tanzania > Kenya)

ケープタウンからナイロビまでを渡っていこうと考えた私達のルートですが、オーバーランドトラックの終着点ビクトリア・フォールズは正にこのルートの中間点。ここから先は我々のアフリカ紀行「後半編」、前半同様日程を元に我々の旅を紹介してゆきます。

この辺の田舎の典型的な家。地域によって形の違いはあれど、みな土やレンガで壁を作り、かやぶきの様な草で屋根を作るのは大抵同じ。
 



■10/6〜10/10リビングストンLIVINGSTONE (ザンビアZAMBIA)

遂にやってきた、リアルブラックアフリカ!
リビングストンは、ビクトリア・フォールズを挟んでジンバブエから渡ってきただけなのに、ジンバブエサイドとは町の雰囲気が大違い!マーケットに活気があって、人々が陽気に生活をしていて、ジンバブエサイドのツーリスティックぷんぷんの如何わしさがすっかり無い!そしてまた物価がクイッと下がるのも嬉しい。

マーケットが楽しい!怖がらずにググッと奥まで入っていこう!ザンビア人のフレンドリーさに感動します!芋虫もこんなにてんこ盛り!マーケットでは布を買って、仕立て屋に持っていけば何でも1日で作ってくれます。アフリカの布はデザインがとっても雰囲気で最高!アフリカで自分だけのお土産をどうぞ。


もちろん外せないビクトリア・フォールズ観光。ザンビアサイドでは滝の上に登って泳ぐことが出来ます。地元の人たちもみんな水浴び!何と滝が落ちる2m手前で泳げるポイントも!




■10/11,12 ルサカ LUSAKA (ザンビアZAMBIA)

ザンビアの首都。

私のイメージしていた「アフリカの街」そのまんま。高めのビルが街の中心にあるが全体的に使い込まれていて、マーケット含めて人々の生活観に溢れた感じが悪くない。スリが多いらしいが、ザンビア人の人の良さのせいか、他のアフリカの都市と比べて身の危険度は低い。

ルサカの街。

街の真ん中を突っ切る線路も、列車が通らない時はただの横断道路。普通にみんなが横断してます。



■10/13,14 チパタCHIPATA (ザンビアZAMBIA)

ザンビアサイドの、マラウィへの国境越え基点の街。
これといって特徴は無いが、KENT発熱のため小休憩。ここでお金などのマラウィ行きの準備は全て整う。


ザンビア移動の際はアフリカ名物のトラブルが続いた。トラクターのスリップで道が寸断されたり、パンクしたり…。そしてこの時期ザンビアとジンバブエでは炭ソ菌ANTHRAXが流行しており(!)、移動の際何度となく消毒の手洗いをした。




■10/15 リロングウェLILONGWE (マラウィMALAWI)

チパタから国境を越え、マラウィサイドの国境の街ムチンジを経由して、マラウィの首都リロングウェへ。 昔は治安の良かったマラウィも、今やこの首都に限っては強盗含め犯罪多発地区。昼間は旅行者として当然の注意して歩いていれば問題ないが、夜間は犯罪都市と化すらしい。 因みにマラウィに入ると物価が更に下がってなお嬉しい。


乗合ミニバスを乗り継いで。どこも超ギチギチ当たり前、3人掛けに5人は座る。ビッグママ・アフリカンと座る羽目になると半ケツのまま数時間乗車。キツイ…


リロングウェの街。到着時など、大きな荷物を持っているときはスリに注意。




■10/16〜19 ンカタ・ベイNKATA BAY (マラウィMALAWI)

欧米人旅行者にも人気の高いマラウィ湖沿いのリゾート地。
マラウィ湖はまるで海だぁ。ツーリスティックな町(村?)だが、その雰囲気は田舎の漁村に来てしまったようなのどかさ。町の中心にはマーケットがあり、その道の両脇には果物から、漁師がとってきたばかりの小魚が並ぶ。
そのすぐ横にある砂浜からは木のカヤック「モコロ」で湖へと漁にいく漁師の姿が見られてなんだかほのぼの。夜釣りで沖にきらめくモコロからの光が美しい。

因みにスクーバダイビングも有名。ここのダイブショップ「AQUA AFRICA」は、こんな辺鄙なところとは思えぬくらいしっかりしたダイブショップ。エクイップメント、ガイド含めて大安心。珍しい綺麗な淡水魚を見ることが出来ます。


町の中心とその横の砂浜。道端では漁師が取ってきた魚を売る露天が並ぶ。

町から30分ほど歩いたところにあるチカレビーチCHIKALE BEACH。
ここが湖であることを忘れる風景が広がる。

ここのマーケットも楽しい。アフリカのマーケットはどこも楽しい!写真の日本人はここからザンジバルまで一緒に旅したケンタ君。

これが漁師も愛用のモコロ。アフリカでは良く見られる木の船だが、これに乗るのが難しい!地元の人がらくらく乗ってるのが不思議。




■10/20 移動MOVING DAY

この日は乗り合いのミニバスを乗り継いで、タンザニアのムベヤまで一気に到着を狙ったが、さすがに間に合わず、タンザニアの国境の村キエラ止まり。

ルート:
ンカタ・ベイNKATA BAY(MALAWI)
> ムズズMZUZU(MALAWI)
> マラウィ国境手前の街カロンガKARONGA(MALAWI)
> タンザニア国境の街キエラKIERA(TANZANIA)


国境を超え、タンザニア入り。




■10/21 ムベヤMBEYA (タンザニアTANZANIA)

ザンビアとタンザニアを結ぶタンザン鉄道に乗りたくて、ムベヤ到着。しかし上手く列車のスケジュールに合わず、乗車断念…。翌日のバスでタンザニアの実質的な首都ダル・エス・サラームを目指すことに。
ムベヤの街の作りは場合によってはわかり辛いので、注意が必要。
(特集「ガイドブック以外のアフリカプチ情報」参照→)


乗れなかったので、とりあえず駅で記念撮影…。


シティセンターにあるロータリーにはタンザニアと日本の友好の証が。




■10/22 ダル・エス・サラームDAR ES SALAAM(タンザニアTANZANIA)

タンザニアの実質的な首都ダル・エス・サラーム(名目上の首都はドドマ)。ここ近年治安が悪いと評判。ザンジバル島行きのため、ここで一泊。旅行者の間でも泥棒宿が多いことで有名な街なので、ホテル選びは慎重に。


ザンビア以東のバス移動では、バスに物売りがたかる。安くて旨いものも多いので長旅には大助かり。ちょっとその勢いは怖いものがあるけれど…。


ダルエスの街並。ここは大都会です。信号機は日本製。…というか、信号機自体かなり久しぶりに見た!昼間はそう危険な街ではないように思えました。



 
↑動画:宿泊したYMCA横の教会から聞こえてきた歌声




■10/23〜10/27 ザンジバル島ZANZIBAR (タンザニアTANZANIA)

熱帯雨林茂る島内

いいところです!楽園を絵に描いたような景色です!
異常に遠浅のビーチは朝夕と昼間に別の顔を見せ(朝は砂浜が数百メートルになり、昼間は満ちる。)、海の中には溢れんばかりのいろんな種類の魚たちが(激安のスノーケルトリップは是非!)。島のゲートシティー、ストーンタウンは世界遺産。椰子の木茂る熱帯雨林とのどかな島民、豊かな文化、そしてシーフード、ドルフィンスイムと至極幸せ!
しがしここで我々に不運が!この時は丁度イスラムの断食月、ラマダーン中。美味しいシーフードの屋台が夜まで出ないのが辛かった!ザンジバルの島民はほとんどがムスリムの方々です。


ザンジバル行の船内はイスラムの匂い満載。モニターからはずっとコーランの朗読が流れる。

ザンジバルにはマサイ族の人が多くいる。主に土産屋や夜警の仕事をしています。本土のサファリ近くのマサイはかなり観光付いているので、ここで彼らとコミュニケーションをとったほうが楽しいはず。


ザンジバルの玄関口ストーンタウンSTONE TOWN。名物の帆掛け舟「ダウ船」が水面に映える。夜は港沿いの公園に屋台が並び、シーフードのバーベキュー!


その他ザンジバルいろいろ。我々が宿を取った島南東のジャンビアーニビーチJAMBIANIとその村。南東部では海草栽培が盛んですが、島民は食べません。なぜなら調理の仕方を知らないからだそう。約2週間で消える島名物のボディーペインティング「ヘンナ」、ザンジバルの典型的なベッド。ここの海は宝です。



島では毎晩島民の家で食事をご馳走に。タンザニア内でもザンジバルの家庭料理は美味しい事で有名。オクトパスシチューが美味。

ドルフィンスイムは南西のキジムカジKIZIMKAZIから。ここのドルフィンスイムは、ドルフィンの群れを探し、近付いたらスノーケルで飛び込んで一緒に泳ぐというもの。ドルフィンと並走(泳?)!ビーチには取り立ての魚を運ぶ漁師が。





■10/28〜30 アルーシャARUSHA (タンザニアTANZANIA)

セレンゲティ、ンゴロンゴロと世界遺産にも登録される世界に名だたる国立公園へのゲートシティ、アルーシャ。しかし多くの旅行者にとって大変不評なのも事実。この街名物の異常なまでのサファリ勧誘&詐欺がその原因。我々も到着日早々その洗礼を受けました…。ただし、それを乗り越えた先には本来のタンザニア人のフレンドリーな優しさに触れるでしょう。


アルーシャ街中。町の基点軸クロックタワー。

アフリカはどこもマーケットがいい。女性たちが頭に物を乗っけて歩いています。

アフリカでは一部を除いて手食いが基本!タンザニアは米が上手い。炊き方が日本と同じ。

アルーシャ近郊のマサイマーケットとコーヒー園。マサイは意外と文明人。バイクや自転車にも乗れば携帯電話も使います。有名なキリマンジャロコーヒーは、今や自然環境の変化によりキリマンジャロでは作られていません。



■10/31〜11/2 サファリSAFARIS(タンザニアTANZANIA)

@レイクマニャーラ国立公園LAKE MANYARA N.P.
>ンゴロンゴロ・クレーター NGORONGORO CRATER
>タランギレ国立公園TARANGIRE N.P.

動物王国タンザニア。有名なンゴロンゴロ保護地区は世界遺産。もう一つタンザニアの誇る世界遺産の国立公園セレンゲティは、ヌーの大群の移動が遅れており、まだケニアとタンザニア国境付近にいたので、立ち寄りを止めました。ヌーの大移動を見たい方は時期に気をつけましょう。
さすが動物王国、種類・数ともに大したものです!

タンザニアのサファリスタイル、オープントップ4×4。

アルーシャからサファリへの道中いたるところでマサイの放牧と村を目にします。

森を抜けていくレイクマニャーラ。サル&ヒヒ天国。珍しいブルーモンキーもよく見られる。シーズンだったのか、子連れいっぱい。

ンゴロンゴロのクレーター上部は朝靄が濃い。

ンゴロンゴロクレーター上から望む。クレーター内にサバンナ、森、湖などの自然環境が揃う。

ンゴロンゴロでは主要動物が大体見切れる。この時期はライオンのラブラブシーズン。写真をよく見てください、ライオンの交尾です!

暑〜いタランギレ。ソーセージツリーやバオバブの木がたくさん茂っているのが特徴。

象も多いタランギーレ。集団で日陰避難中。園内には肉食獣の食い後が。




■11/3 ナイロビ NAIROBI (ケニア KENYA)

遂にアフリカ紀行の最終地、ナイロビに到着。
少々旅全体の予定が遅れていたので、可能な限り早い飛行機を取りたいと旅行会社に出向いたところ、「今晩飛べるよ」との返事が。到着当日にアフリカの余韻に浸る間もなくアフリカをでることになりました。

ここ最近、危険で有名だったナイロビが大分安全になったとアフリカ旅行者の間でも話題になっていましたが、その噂は嘘ではありません。夜は出歩かないほうがいいですが、昼間は何となくエジプト・カイロのそれとも似た活気があって、古着マーケットなどはかなりいい出物が多いそうです。


活気のあるナイロビの街中。アフリカを旅してくると、ビックリしてしまうほど大都会。

余韻に浸る間もなく、さようなら、ありがとうアフリカ!



約まる2ヶ月でケープタウン>ナイロビと移動して終えた我々の東南アフリカ紀行。

大自然の大陸かと思っていたが、意外と何でも整っていたアフリカ。
野性的だけど人間味溢れるアフリカ人。
貧しい部分ばかりクローズアップされるけれども、意外とインテリ人や金持ちも多いアフリカ・・・。

アフリカに限らずどこでも行って見ると、思い描いていたイメージとは大きく違ったことに気付かされるものですが、アフリカなどはきっと我々日本人にとってその最たる地の一つではないでしょうか。

アジアと一言に言ってもそこには色々な国があるように、もちろん我々が行ったのもアフリカ南東の国のほんの数箇所にすぎません。しかしそこに気を向けなければ、世界中の色々な国・土地への間違ったイメージで物事を判断してしまうのが人間の性でしょう。的外れな援助活動もたくさん見ました、報道の偏りもたくさん感じました。ただ、そんなことを感じることが出来ている自分たちを嬉しく思うばかりです。

アフリカはでっかい!私たちが見た、感じたアフリカはほんの一握りです!

特集に、「ガイドブック以外のアフリカプチ情報」と題して今回の南東アフリカ紀行での我々の知った限りのプチ情報を記しますのでご参考までに。

 

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