COUNTRY REPORT -カンボジア・アンコール・ワット他
CAMBODIA・ANGKOR WAT etc. - 2004 December

★ カンボジア・アンコール・ワット他
  CAMBODIA・ANGKOR WAT etc.



インドからバンコクに戻ってきた我々は、すぐに次の地、カンボジアのシェムリアップへと移動しました。

シェムリアップは言うまでもなく、アンコール・ワットに隣接する町です。

タイからカンボジアへと入ると、その違いに驚きます。

タイとカンボジアの国境の街ポイ・ペト、タイ側の国境を越えると、道端に座り込んだ物乞いやボロボロの建物が多く目に付くようになり、「カンボジアに入ったんだな」と実感することとなります。

長きにわたる内戦により、カンボジアの殆どの主要道路は破壊され、現在も修復作業は完了していません。ポイ・ペトからシェムリアップに向かう国道6号線も、以前からこの道を知る人は「すごく良くなった」と言いますが、初めてのツーリスト達はその穴だらけのデコボコの悪路に驚かされ、苦痛の表情を浮かべます。

インド以来体調が優れなかった妻も、この悪路によって決定的にやられてしまったのです。


ポイ・ペトの町。


大分良くなったといわれる道も、まだまだ乗り心地最悪。
タイからカンボジアに入るとその道路コンディションの差が身にしみる。



しかし、そんな体験を経てたどり着くシェムリアップの町はそれまでとはうって変わります。古代のクメール人が作り出した数々の遺跡を廻る宿場町として、整った道路・街並、高級リゾートホテルや快適な安宿、土産物屋、手ごろな屋台などがあり、多くの旅行者、そして地元の人々にとってもオアシスのような町が現れるのです。


ダウンした妻。原因はエジプト以来2度目のバクテリアfrom India。シェムリアップの病院にて入院。シェムリアップには安心できる医者がいてよかった。



そのシェムリアップを基点として、アンコール・ワットを代表とする数々のクメール遺跡群が東西南北何十キロ四方に渡って点在しているのですが、私達は主要な遺跡の数箇所をまわってきました。


■ アンコール・ワット Angkor Wat
言わずもがなクメール遺跡を代表する遺跡。その遺跡群の集大成と言われるその完成度、その雄大さが見るものに言葉を失わせます。アンコール・ワットの本堂に向かうまでにも計画的に移り変わってゆく遺跡の姿、そしてその内部のすばらしい彫刻、クメール遺跡ならではのアジア然とした雰囲気、それら全てが私達を虜にします。



■ アンコール・トム Angkor Thom
ディズニーランドのアトラクション「ジャングルクルーズ」にも現れる顔の遺跡、それはこちらアンコール・トムからです。





■ プノン・バケンPhnom Bakheng
サンセットを見る人気No.1スポット。目の前にアンコール・ワットを望む高台にあり、不揃いな階段をよじ登っていくと現れる遺跡。日によってサンセットのコンディションが違うので面白い。遺跡の上へはクメール遺跡名物のデンジャラス階段(急すぎて幅の狭い段)を登る。ツアーで来る人達の多くがサンセットの最も綺麗な時間前に帰らされていたが、サンセットは暗くなる直前が最も美しいので粘ってみてください。ただし下る際は辺りが暗くなるので、足元が見にくく危険。




■ プリア・カン Preah Khan & タ・プローム Ta Prohm
その他にも素晴らしい遺跡がまだまだあります。プリア・カンやタ・プロームはアンコール・ワットとも近い有名な遺跡ですが、観光客の数はこういった遺跡に行くとグッと減り、熱帯雨林に囲まれた人影少ない遺跡にいる気分は何ともいえません。

ただし更に郊外で人数も少ない遺跡では強盗に注意です。


プリア・カンPreah Khan。参道では地雷で足をなくした人達が伝統音楽を奏でる。



タ・プロームTa Prohm。遺跡に絡みつく熱帯雨林の植物が迫力。


まだまだクメール遺跡は広範囲に数多くあるので、紹介し切れません。旅行される方はあらかじめ自分の興味ある遺跡の目星をつけて、あとは地元の人にお勧めを聞いたりするのが良いと思われます。

また個人旅行で遺跡を廻る際は、シェムリアップの町で多く走っているスクータータクシーの後ろに2人乗りで回るのがポピュラー且つ安い。その他ランクを上げるならバイクが荷台を引くタイプのもの、そして自動車をチャーター、とその人に応じて色々ありますので宿で相談したりするのがいいでしょう。ツアーで団体で廻るのも楽しいでしょうが、個人だと自分のペースで希望のルートを廻れるメリットがあります。



こうして偉大な遺跡巡りを楽しんだ訳ですが、シェムリアップ・カンボジアには他に大きな魅力があることを知りました。

それは人懐っこく、笑顔が素敵で、勤勉な人々です。

もちろんどの国にも魅力的な人達がいるのは当然として、このカンボジアの人達が長い内戦の時を抜けてハツラツと生きている姿が目に付きました。

行きのバスでは、暗闇の中の悪路を椅子から飛び上がるほどの衝撃を受けてやってきたわけですが、偉大な遺跡観光を終えバンコクへ帰る際、同じく飛び跳ねながらも車窓から眺めた、美しく広がる田園風景や人々の笑顔が、この国の魅力と未来への可能性を感じさせました。

ボロボロなイメージだったはずが、最後には何とも眩しく思えたカンボジア。私達をすがすがしい気持ちにさせたカンボジアの人々を最後に紹介したいと思います。
田園風景は本当に美しい。


バスに向かって手を振る人達や元気な子供達。カンボジア・クメール人の子供は本当に人懐っこい。遺跡の土産屋などでもその人懐っこさにやられてしまうことでしょう。


泊ったHAPPY BACKPACKERS G.H.にて。毎朝早朝6時過ぎからホワイトボードを前に一生懸命日本語を勉強しているの図。

 

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