CUBA (in la HAVANA) 2004 March

★ キューバってどんなとこ?

キューバの評判は事前に色々な方から聞いていました。内容は人それぞれ賛否両論。旅した国ベスト3に入るという方から、汚いからあまり好ましくないという方まで。そんな人によって感じ方も千差万別、一言で語りきれない国、それがキューバ!

キューバ(スペイン語では"クーバ")の首都ハバナ(スペイン語ではモラ・アバーナモ)は、キューバ国民1200万人中200万人以上が住む、正にキューバの顔。スペイン領としての歴史の長さから、言語はスペイン語で英語はかなり通じません。(それなりにちゃんとしたホテルでも、英語で話しかけると話せるスタッフを探しにいくこと多し。)
キューバといえば何を思いつきますか?音楽?コロニアルな街並?クラシックカー?野球?チェゲバラ…それら全て正解です。

まずは色々ある中でも特筆したいのが音楽。これは私が音楽好きだからという訳ではないことはキューバを訪れたことのある人なら分かる筈です。何せ、街中何処へ行っても上質な音楽が生で聴き放題なのです!カフェやレストランに入れば、決して高級レストランでなくとも、バーで一杯やるだけでもその横ではキューバ音楽のライブが始まります。飛び入りで歌いだすオッチャンあり、踊りだすセニョールセニョリータあり…。街にはクラブやサルサテカがいたるところにあり、昼夜問わずショーやライブが行われ、キューバの有名ミュージシャンのライブも1週間滞在すればハバナ内のどこかで必ずといって良いほど見れることでしょう。(因みに我々がハバナに滞在した約10日の内、我々の知るだけで2回BUENAVISTA SOCIAL CLUB出演ミュージシャンのライブがありました。)その他諸々、音楽やダンスに触れる機会はこの街にいる以上避けては通れないほどに溢れています。


私の仕事仲間Yさん曰く、"国民全員ミュージシャン"とは大げさな表現ではないかも?(街のミュージシャンにせよ、ライブにせよ、日本と比べれば値段は何でも格安です。だって食事しながらいい音楽聴いたら、日本だったらディナーショーで何万円もしちゃいますものね?)


街中音楽が溢れています!マラカス持ってるおじちゃんは飛び入り。

 


また街中で常に目に入ってくるキューバ国旗とチェ・ゲバラ、ホセ・マルティ。革命の国キューバ、革命の戦士へのリスペクトは絶大です。キューバに着けば“Revolucion”という言葉を何度となく目にすることでしょう。(その他で目立つのはヘミングウェイですね。)

 



スペイン風のコロニアルな建物、アメリカの富豪の邸宅など、以前は我々の想像も絶するほどの華やかさであったであろう面影を残す街並。今や朽ち果てそうな建物は今も現役で、木材に支えられながら今なお立ち並ぶ様は何ともキューバらしい哀愁を感じさせます。ホテルや国の施設などはこれらの建物を良い状態に修復して使用されています。建物同様に車も健在。はっきり言ってほとんどのクラシックカーは「よく走っているなぁ」と思わせるボロボロっぷりで、たっぷり黒煙上げて走ってます。(よく街中でエンストしてます…)

 

 

かなり楽しかったのが野球。こちらでは"beisbol"と、ちょっとした英語とのスペル違いで呼ばれていますが、野球はキューバの国技。丁度シーズン中だったこともあり、かなりマイナーな試合でしたが見ることが出来ました。こちらでは野球観戦は非常にオープン。観光客はUS$1〜3で観戦するのですが、地元の人は3キューバペソで観戦可能!これって観光客の何十分の1の値段です!だから大人から子供まで野球好きみんな集まれって感じで球場に来て、太鼓叩いて(何故か応援の太鼓は大した事ない)応援しながら楽しんでました。(球場に来ている少年たちは試合後、観光客をタクシー会社の入り口まで案内して「はい$1」ってチップもらって帰っていくので、野球見て逆に儲かっちゃってる訳ですね。)
Beisbol選手は少年みんなの憧れ、これがキューバ野球の強さの訳です。(街中でも少年が木の棒とペットボトルの蓋などで野球している様をよく見かけます。)

at LATINO AMERICANO ESTADIO (HAVANA)


色々な側面の中には大変なお国事情もありそうです。
街にはものの種類が少ないです。食べ物の種類はかなり限られています。(野菜が市場に行っても種類が少ない、良質の牛肉をあまり見ない、日本で見るように物が揃っているスーパーマーケット的なものがない等。外食すると毎日チキンとポークばかり。)また、金銭的に苦しい方も多いようです。
ただここでも面白いと感じたことがあります。社会主義の国だけあって、街で売られているジュースやビールやタバコ、これらの多くが国内産のもので(完全ではありませんが)独占されています。就学率も低くないようです。国中の人がモ観光でカネ稼ぐぞモってことを理解してか、観光客に対する地元の方とのシステムの違いが明確です。そしてラテンの国、人々はみんな大変陽気です!

Made in Cuba "BUCANERO"(BEER), "TROPICAL Island(Juce)"


まだまだ知らないキューバは沢山あるでしょうし、我々の感じたことも語り尽くせているとは思えませんが、とにかく世界でもワン・アンド・オンリーな空気が漂う国です!
治安はかなり守られようとしています。ハバナ内は非常に多くの警官が立っています。しかし街にはヒネテーロ・ヒネテーラと呼ばれる観光客相手にたちの悪い商売をする輩や売春婦は非常に多い。英語での話しかけや断っているのについて来る輩にはろくな奴がいません。スリや置き引きなどの軽犯罪にも常に注意が必要。重犯罪は比較的少ないようですが、ない訳ではないそうです。
“チノ”“ハポン”攻撃があります。これはアジア人が誰彼かまわず中国人?日本人?と声掛けられるもので、人種差別的で不愉快なときも多々あります。
因みに喫煙天国です。レストラン・ホテルのロビー・その他何処でも、タバコは吸って迷惑なものとは全く捉えられていません。食事している人の横でもみんな葉巻も吸っちゃいます。
インターネットは大きなホテル等のパソコンからやり取りさせてます。
観光・外貨獲得に力を入れている国。観光客とキューバの人とはシステムでかなりはっきり違います。もちろん観光客も地元の、地元の人も観光客のシステムには入れますが。例えば観光で短期旅行であまり観光客はキューバペソは使わないし乗り合いタクシー・バスも使わない、観光客用の高いレストランを使う地元の人は限られている等。

私達のアミーゴ“だいちゃん”とも2日だけ合流


ハバナ近郊ヴィニャーレスの谷Valley of Vinaresにあるインディヘナの洞窟



ヴィニャーレスの谷もあるピニャール・デル・リオ州Pinal del Rioのインディヘナのペイント

 

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