Country Report -EUROPE- 2004 August
North-Up Route
『POLAND』

ヨーロッパ 北上編 ポーランド編


■ 深すぎる悲しみと再生に感じたポーランド POLAND
第2次大戦で多大なる被害を受けたこの国にはいたる所でその悲しみに触れる事があります。我が国が受けた原爆同様に、戦争の相手国に無差別且つ残忍な仕打ちにあった国の記録を見て、学ぶ事は多く、私個人的には非常に考えさせられるものがあり、貴重な時間でした。
戦後60年近くたった今も、その痛みを糧にポーランドは更に進化し続けています。


○ クラクフ KRAKOW

ポーランドには珍しく第2次大戦で破壊されずに残った世界遺産の旧市街は大変かっこいい。ゴシックの繊細な作りとは違う、何ともいえない重厚さが味であります。
街の中心である織物市場広場は私のヨーロッパの旅の中でもベスト3に入る素晴しさ!
私のベスト3入り決定!クラクフの中心、巨大な織物市場広場。何故その名かというと、広場のど真ん中に大きな織物市場跡があるからです。



その織物市場跡は1本のアーケードで貫かれています。中には民族モノのお土産屋さんがひしめいています。お手頃価格、なかなか使えるシロモノも多し。



その他クラクフの街並。街の作りが比較的広々としていて派手派手しくないので、観光用の馬車が走る姿もハマっていい味出してます!



ポーランドではBARでの食事が安い!ポーランドでのBARとは、セルフサービスのポーランド料理屋。ただし大抵のところがメニュー&注文がポーランド語のみなので、何が出てくるかは運次第?!)








○ オシフィエンチム/アウシュビッツ & ビルケナウ OSWIECIM/AUSCHWITZ& BIRKENAU

クラクフから約1時間40分、負の世界遺産アウシュビッツ(ポーランド語名オシフィエンチム)。ビルケナウというのは第2アウシュビッツの事。
数々の記録物が伝えてきたとおり、原爆同様に20世紀最大の過ち・悪の一つです。
実際に現地を訪れる事でそのことを再認識させられます。

これが有名な第1アウシュビッツの正門。ゲートの文字はドイツ語で「働けば自由になる」。




第1アウシュビッツ内部。博物館には囚人から刈り取った髪の毛や遺留品の山が保管され、見学できます。外観や有刺鉄線も当時のままの状態で保存。



第1アウシュビッツの「死の壁」。写真正面がその壁で、多くの人々がこの壁の前で銃殺されました。左手の建物の窓には囚人から処刑現場が見えないように木の窓枠が取り付けられている。



第2アウシュビッツ「死の門」。まっすぐ過ぎるほどまっすぐに伸びている線路に身の毛もよだつ。




第2アウシュビッツに今も当時のまま残る収容所跡。この重苦しさはきっと永遠に消えない。




第2アウシュビッツの広大すぎる敷地。政治・社会の強大な力、道を踏み外す事の恐ろしさ、それをここで感じたならば、社会に無関心ではいられない…。








○ 再生の奇跡、ワルシャワ WARSZAWA

同大戦によって当時街の90%以上が破壊されたというワルシャワ。その後の市民の血のにじむ努力によって、美しい旧市街の街並を壁の傷1つまで忠実に再生させたと聞きます。
美しい旧市街もそうですが、不規則なデザインで立ち並ぶ建物群はポーランドの人々が築いてきた新しいワルシャワを見て取れます。その不規則さが何となく日本の街並に通ずると感じたのは私だけでしょうか?

美しく再生した旧市街以外のところはこんな感じ。建物のデザインも無秩序で、何となく日本ぽい?



そしてこれが美しく再生した旧市街!歴史があって使い込まれた街並を沢山見てきただけに、逆にこの新しさが新鮮だった。



ワルシャワ市内にも悲しい記録・記憶が数々残る。



因みにアフリカ行きの予防接種はここで打ちました。我々が打った予防接種は黄熱病・A型肝炎・破傷風。破傷風と黄熱病は10年以上1回で有効、A型肝炎は1年以内にもう1回打てば10年有効で、この1回で1年は有効。アフリカ行きご予定の方は参考までに。




 

 

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